−知的障害のある人へ−
1 大地震の前に用意しておくこと
日本は
地震が
多い国です。いつ
大地震が おきるか
わかりません。
地震が
おきる前に、家族、仲間たち、職員と
大地震について
話しておきましょう。
地震が
おきたとき、あなたは どこに
避難をしますか?
家にいるときは?
外にいるときは?
わからない人は、両親、近所の人、職場の人、作業所の職員に
聞きましょう。
2 防災の話しあいを
しておきましょう
・家族、作業所の職員、職場の人と
話して
おきましょう。
・避難する道を
家族や
その他の人と
いっしょに 歩いてみましょう。
・家族や職員と、
避難所まで
歩いた道を
地図に
書いて みましょう。
・一人で
くらしている方は、近くに
助けてくれる人は
いますか?
・職員や
近所の人に
相談を してみましょう。
3 備蓄品(大地震のとき
困らないように用意しておく
食べ物や
水のこと)
非常持出用品(大地震のとき、もっていく物のこと)の用意をしておきましょう
・大地震が
おこると、電気、水道、ガスが
こわれたり、止まったりします。
・作業所や
働いている所に
非常持出用品と
備蓄品は
ありますか?
・作業所の
職員や
職場の人に
聞いてみましょう。
・一年に一度、リュックの中をしらべましょう。
・避難するときは、防災手帳と
非常持出用品のリュックを もって
逃げましょう。
☆地震が
おこったとき、家に
帰れないことが
あります。
薬を
のむ人は、3日分の薬を
いつも
もっておきましょう。
のこりの薬が
4日分になったら
薬を もらいに
いきましょう。
薬のことは、お医者さんと 相談しましょう。
4 防災手帳に
大切なことを
書いておきましょう
防災手帳とは
あなたのことで、とても大切なこと(名前、住所、血液型、避難先など)を書いておく手帳です。
・自分で
書けない人は
家族や
わかる人に
書いて
もらいましょう。
・防災手帳は
いつも
もっていましょう。
・話しをするのが、苦手な人へ
「安全なところへ
連れていって
ください。」
「家族へ 私が
安全でいることを
連絡してください。」と防災手帳に
書いておくと よいでしょう。
5 身のまわりの
安全を
点検しておきましょう
・家具、ガラスの
安全を
確かめてみましたか?
大地震が
おきると...
たおれた家具の
下じきに なったり..
飛び散った
ガラスで けがを
したり..
・部屋の中は
散らかって
いませんか?
・高い所に
物を おいて
いませんか?
・たおれそうな物は
ありませんか?
ケガを しないために
部屋の中をかたづけておきましょう。
・タンスや
たなは、かべに 止めて
いますか? ・冷蔵庫を かべに
止めましょう
・ガラスに
透明フィルムを
はりましょう。
透明フィルムは、ガラスが
割れて
飛び散ることを
防ぎます。
・割れた ガラスを
ふまないように くつを
用意しておきましょう。
・とびらを
金具で
止めていますか?
・ねるときは、落ちてくる物が
ない方へ
頭を
向けて ねましょう。
6 防災訓練に
参加しましょう
・非常口から
出てみましょう。
・玄関以外の
出口からも
外へ出てみましょう。
・笛を
吹いて
助けをよぶ
練習をしてみましょう。
・家族
または 職員と
避難するところに
行って
みましょう。
大地震のときは
火事が おきたり、ブロックべいや
電柱などが たおれて
いたりします。
安全な
道を えらんで
歩きましょう。
◎防災訓練では、職員、職場の人に
したがいましょう。
7 大地震が
おこったら
<家にいるときに地震が
おきたら・・・>
・物が
落ちてくる所から
はなれ、頭を
守ります。
・じょうぶな
テーブルなどの下へ
入り、足を
しっかり 押さえます。
・ゆれが
おさまったら、火事が おきてないか
確かめましょう。
・ガスなどを
使っていた
ときは、火を
消しましょう。
・火事が
おきたら、大声で
知らせましょう。
・地震の後は、落ちてきた物や
ガラスの はへんが
飛び散っています。
・くつを
はきましょう。
・家の中に
閉じこめられたときは、あわてず
助けが
来るまで
安全な
場所で
待ちましょう。
・あわてず、家族、職員の
指示に したがいましょう。
<外出しているときに
地震が おきたら・・・>
・カバンや
手で、頭を
守りましょう。
<電車・バスなど
乗り物の中・・・>
・駅員さんや
運転手さんの
指示に
したがいましょう。
<避難所へいくとき・・・>
・避難所へ
いくときは
家族、近所の人、職員と
いっしょに いきましょう。
・道に
たおれている物は
危険です。さわらないように
しましょう。
・外へ
出ると
物が
落ちてくる
危険があります。ヘルメットや
防災ずきんを
かぶりましょう。
まわりの様子を
確かめましょう。
非常持出用品を
もって 外に
出ましょう。
<どうしたらよいかわからないとき・・・>
まわりの人に
たのんで(つかまって)安全なところへ
連れていって もらいましょう。
「助けてください」
「安全なところへ連れていって
ください」と防災手帳に
書いておき、まわりの人に
見せましょう。
防災手帳を
いつも もっていましょう。
8 避難所に
ついたら
避難所とは...
大地震で
家がこわれたり、火事が
おきたりしたときに
避難するところです。
家の
代わりに
避難所で
生活をします。
近くの
小学校、中学校などが
避難所になります。
二次避難所とは...
近くの
小学校、中学校などの
避難所では、落ち着いて
生活できない人が避難する
ところです。
福祉の施設などが
二次避難所になります。